何かあると公共交通機関の整った都会の人は「認知症高齢者は免許返納させればいい」と安直に言うけれど、現実問題として一部の都市部以外の多くの地域では車なしでは生活が成り立たないからね。水俣とかでは90過ぎの老人が普通に車運転してる。それ以上に奥地の山間部とかだと公共交通機関そのものが当てにならない。
かと言って今の生活を放棄して都市部に移ると言ってもそんなに簡単には行かない。これまで培った地元の人間関係も失われるし、それ以前に所有地や住居の処分だって都会のようには行かない。てかそこが片付かなきゃ都会に居場所を得るのも難しい。「免許がなくても使える実用的な移動手段」が早期に実現しないと今後10~20年の間にかなり面倒な事態になりそうなんだよな。

前の記事 次の記事