「損切りしない」…特に相場に詳しくない人にはとても魅力的なフレーズだけど、普通の人がそんなやり方したら間違いなく財産失って退場となるのが落ちだわな。
実は相場で再起不能になるまで負けるってのには１つのパターンしかなくて、それは「間違ったポジションを持ち続ける」これだけ。
もちろん中短期のトレンドってのは不定期に入れ替わるから「損切りせずに我慢してたらトレンドが追い風に変わって助かった」経験は誰でもする。特に為替の中短期レンジ(変動域)はほぼ一定の範囲に収まるから、一時的にマイナスポジション抱えても8～9割は助かるってのは事実。でもレンジの端っこだと助かってもそこまでには長い時間がかかるし、残りの1～2割は致命的なダメージにつながる。
例えば民主党政権時代に80円以下で売ったドル円ポジションを我慢して持ち続けてるとすれば10年近く大損のままだし、スワップ金利も含めれば膨大な損失を計上してるはず。そして救われることは近い将来はまず絶望的。
相場の予想ってのは天気予報と同じで、大イベントでもない限り近ければ近いほど精度が高く、時間がかかればかかるほど漠然としかわからない。それこそ「最近涼しい天気が続いていますが来年の7月頃には気温が高くなる見通しです。でもそこから半年後には雪が降る地方もあるでしょう」と言ってるようなもので、「いずれプラスになるかも…」と損切り遅らせるのは愚かとしか言いようがないんだよな。
まあFXを「投資」なんて言ってる時点で推して知るべし。トレーディングはあくまで商売であって投資なんかじゃない。そもそも相場で億を安定的に稼げる人がチンケな商材売りなんてやるわけ無いじゃん。インチキ情報商材に財を投じるほど無益なことはないよ。